I 高性能木質構造の探求
1) 免震・制震技術の適用による木造住宅の耐震性能技術の向上
振動台上に設置した3.6×3.6mの総二階建て木造軸組構造物を加振し、その振動特性を把握した
2)構造用木ダボなど非金属系材料による接合技術の開発
木質構造の耐久性向上や部材のリサイクルのため、金属接合に代わる方法として木ダボの引抜き抵抗による構造材の縦継ぎを試み、理論および実験による検討を加えた。
3)新工法・新材料適用による高耐久性住宅構造の開発
二棟の異なる高気密高断熱工法による実験ハウスの基礎的実験を行った
4)木質橋梁設計技術の探求
木橋の設計規準整備のため、実橋(長野県木曽郡に完成した4径間連続プレストレス木床版橋)における車両走行による載荷および振動試験を行い、設計仮定値の妥当性の検証および設計データの収集を行った。
5)高信頼性木質材料の開発と評価技術の確立
秋田県産スギを大規模構造物に適用していくためのデータベースを構築するため、原木の強度性能分布、集成材ひき板製材時の問題、製造可能なスギ集成材の強度性能の予測、及び強度性能の実験的確認を行った。