旧重点プロジェクト研究テーマ(2021〜2023)
<重点プロジェクト研究テーマ(2021〜2023)>
木材高度加工研究所では、「森林資源を活用した持続的な資源循環型社会の形成」を大課題とし、2分野における4つの重点研究課題を設定している
(1)林業・林産業の成長産業化に向けた森林の管理及び林産物の利用システムの開発

A.森林の多面的機能の発揮に向けた森林資源の管理システムの開発
木材利用をはじめとする森林の多面的機能を発揮させるために、森林を構成する樹木の遺伝的多様性とその特性に関する研究を進めるとともに、安定的に木質資源を木材産業に供給するために、人工林の効率的な維持管理システムの構築を進める。

B.地域活性に向けた林産物の多目的利用システムの開発
スギ人工林を主体とした地域資源を安定的かつ持続的に供給するためにサプライチェーンマネジメントシステムの構築や、伝統文化や人的ネットワークに代表される知的資源を活用した木材需要の創出に関する研究を進める。
(2)木質資源の積極的な利活用に向けた技術開発

C.木質資源の利用促進に資する技術の開発
スギ等の国産材を用いて需要拡大が見込まれる木材とプラスチックの複合材、CLT(クロス・ラミネーティッド・ティンバー)、耐火部材等の開発・社会実装を進めるとともに、木質バイオマスエネルギーの汎用コジェネシステムや自然エネルギーを利用した簡易木製乾燥施設の研究に取り組む。

D.木高研発のアイデアを活かした新規需要の創出
木材の需要創出に向けて、木高研の研究蓄積や新しいアイデアを活かした接着剤微量塗布技術による木質単板積層材の開発、ダイヤモンドライクカーボンコーティングによる木材の表面改質、CLTの新規用途開発、木杭による地盤改良技術等の研究に取り組む。