スギを利用した薄物合板
II-3 高機能・高信頼性木質材料の開発
木材などの天然系素材が持つ繊維配向などの好特性をより生かしながら、同時に天然系材料の持つ性能の不安定さなどの負の特性を解消した親環境型高機能性材料の開発を目指す。当面は既存の材料製造技術、特に単板積層材料の成型技術を踏襲しつつ、繊維配向方向を積極的に制0することにより新しい機能性発現を追及する。
割裂し難い単板集成材の開発
ラミナの間に繊維方向を直交配置した単板を挿入し、ドリフトピン用いた接合部に対し割裂し難い集成材を開発した。
高耐力・高靱性な交差重合接合部の開発
単板を交差重合した接合部を試作し、モーメント加力試験を行なった結果、すべりや残留変形がほとんどなく、ラーメン構造に近い接合部であることが分った。