秋田県産スギ材を用いたCLT(直交集成板)製造技術の開発
CLTは,図1のようにラミナを横に並べて面をつくり,厚さ方向に積層する際に一層毎に繊維方向を直交させて接着成形するのが特徴です.CLTの厚さの中心線に対して板の直交パターンを対称にすることで,強度や寸法変化に対して異方性の少ないバランスのとれた大断面の材料が得られます.
木材高度加工研究所(木高研)では,秋田県産スギ材を用いたCLTの製造可能性を探るために,既存の合板・集成材製造設備を利用した低投資型のCLT製造システムの開発を行っています。
図1 CLTの製造方法(5層5プライ
図2.既存の平板プレスに四面サイドプレスを取り付けた簡易プレスの開発と1x2mの実大CLTの製造実験