旧重点プロジェクト研究テーマ(2018〜2020)

<重点プロジェクト研究テーマ(2018〜)>

木材高度加工研究所では、「森林資源を活用した持続的な資源循環型社会の形成」を大課題とし、2分野における4つの重点研究課題を設定している。

1.林業・林産業の成長産業化に向けた森林の管理及び林産物の流通・利用システムの開発

森林の多面的機能の発揮に向けた森林資源の管理システムの開発
木材利用をはじめとする森林の多面的機能を発揮させるために、森林を構成する樹木の遺伝的多様性とその特性に関する研究を進めています。また、安定的に木質資源を木材産業に供給するために、人工林の効率的な維持管理システムの構築を進めています。
地域活性に向けた林産物の多目的流通・利用システムの開発
スギ人工林を主体とした地域資源を安定的かつ持続的に供給するためにサプライチェーンマネジメントシステムの構築や、伝統文化や人的ネットワークに代表される知的資源を活用した木材需要の創出に関する研究を進めています。

2.国産材の積極的な利活用に向けた木質資源の利用技術の開発

需要拡大に係る高度技術の開発
高機能化や強度・耐久性の信頼向上によって需要拡大が見込まれる、混練型木材−プラスチック複合材やCLT(クロス・ラミネーテッドティンバー)、耐火部材の開発を進めています。また、木質バイオマスエネルギーの汎用コジェネシステムや自然エネルギーを利用した簡易木製乾燥施設の研究に取り組んでいます。
新規需要創出に向けた木質材料・構造・工法の開発
木材利用の新しい提案による需要創出に向けて、接着剤微量塗布技術を活かした木質単板積層材の開発、ダイヤモンドライクカーボンコーティングによる木材の表面改質、CLTの新規用途開発、木杭による地盤改良技術等の研究に取り組んでいます